「本当に欲しいもの」を送り出すための企画開発会社

両親の将来やってくる介護をおもふ@国際福祉機器展

久しぶりのブログ更新です (反省中なり)
何だかここ数日、暑さが戻って大変でしたがそろそろ秋の気配が一日中感じられる日は近いのでしょうか・・・。

先日、東京ビックサイトにて 「国際福祉機器展」 に行ってきました。
世界15か国・1地域から548社・団体が最新の福祉機器を約2万点を展示しておりました。

日本の高齢者問題は沢山の国民が知っている事実。高齢化社会と言われ始めたのは1970年~1994年の24年間。高齢社会と言われいているのは1994年~2015年あたりまで。
2015年以降は超高齢化社会に突入します。
超高齢化社会とは高齢化率が21%以上とすえる説と28%以上とする説があるくらい高齢化率が高くなる時代でもあのです。大変な時代が来るのを覚悟しなければならない・・・

昔に比べれな、福祉機器も多種多様になり、技術面でも進歩してきましたね。車いすもキンからキリまであるし、介護用ベットもそう。
車いすのままで入浴できるバスタブもあれば、車いすや介護用ベットマットを消毒できる大型洗浄機械も多数見受けられました。
体が不自由になってきた場合はつかむ動作などを助けるある意味、ロボットな機器もたくさん見られます。
一番驚いたのは食事の介護をするロボット。食事を口まで運び食べさせる。それも何種類かあるおかずやご飯を順番に食べさせることが出来るのです。介護する側の負担も減る機器なんですが、見ていて何だか寂しくなってしまいました。
人は何かしら食べていないと生きられない、寝たきりの場合でも点滴で栄養を体に送ってますよね。食べるという行為は人にとって大切だし楽しい時間でもあるにも関わらず、一緒に食べる相手がロボット、黙々と食事を口に運んできてくれるロボット。言葉も発しない。寂しい限りです。

これらの機器を見て思ったことは、技術の進歩っで介護の負担やお金を下げられるのは、介護する側としてはとても助かること。でもそこに人の温もりや心は置き去りになっていってしまう気がするのです。
介護関係の仕事をしているわけではありませんが、今後のことも考え(両親のこととか)資格を取るべく学校に通い実習を行っていた時に痛感したのは介護される側も気を使い、介護する側は考えていた以上に重労働で精神的にキツイ世界だと痛感。
温もりや心なんて言ってられない状況も見てきました。そうしてあげたいのだけど、仕事量の多さや精神的な辛さが背中合わせにあり、その狭間で悩んだりする。

展示会の機器を見ながら、自分の親を思い浮かべ、「もうあと何年でこの商品が必要になるのかな」とか「この車は病院へ連れて行く際に便利だな」とか、 「こういうお風呂が家に合ったら便利だな (個人ではとうてい買えない金額であります) 」 とか、これから数年後には自分の身に降りかかるであろう状況を思い浮かべてしまう自分がいた。

本当によく考えないとこの先の高齢化社会を受け止めることが出来な様な気がします。
ある程度の覚悟も必要だけれど、個人や家族だけでは解決できない問題も多々出てくるのですから国として市町村として何らかの対策や努力が必要になってくるのでしょうね。
「自分の家族は自分でなんとかしろ!」 っていう方もいるでしょうが、何とかしようと思っても何とかならないことなんて世の中た~くさんあるんですもの。
色々な意味で仕組み作りをこの先もたくさん考え、実践し、また考え、実践しの繰り返しがいつしか高齢化社会での新しい世界を示してくれるのを期待しつつ (勿論、自分自身でも考えてみるよ) 日本の行く先を一緒に見つめていたいと思います。

Toaki