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老人性膣炎・萎縮性膣炎と膣洗浄

こんにちは
増田です。

最近、「老人性膣炎 (ろうじんせいちつえん) 」や「萎縮性膣炎 (いしゅくせいちつえん) 」にお困りで、弊社HPへいらっしゃる方が多いので、これらの膣炎と膣洗浄の関係について書きたいと思います。

まず、膣のこと。
膣は、外界に向けて開いている器官、そういう意味では口と似ています。ただ、口は基本的に食べ物を入れることが中心の器官であることに対し、膣は、SEXの際、男性器を受け入れるだけでなく、生理の経血などの老廃物の出口であり、赤ちゃんの産道の役割も担っている女性だけが持つ神秘の器官です。

もともと膣の中は、温かく湿っていて、しかもブドウ糖という栄養を膣壁から作り出せる場所なので、細菌の繁殖に非常に適しています。
健康な女性の膣内にはこのブドウ糖をエサにする膣乳酸かん菌という善玉菌が住みつき、乳酸を分泌することで膣内を酸性に保ち、他の悪玉菌の繁殖を抑えています。(おりもののニオイがヨーグルトと近いのは、この乳酸によるものです。)
そして、悪玉菌の代表は、大腸菌などの腸内細菌。自分がもともと持っている菌ですが膣内で繫殖すると炎症の原因になります。膣炎は、性交渉の有無とは関係ありませんので、あしからず。

この膣、閉経を迎え、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンが出なくなると、栄養分が不足するようになり、膣乳酸かん菌が少なくなっていきます。すると、酸性も弱くなり、悪玉菌が繁殖しやすくなります。この悪玉菌により炎症を起こしている状態が「老人性膣炎」で、閉経後の女性すべてに起こる可能性があります。卵巣が機能しない、両側の卵巣を摘出された方や出産後、長期に授乳されている方もこの状態になることがあります。
さらに、時間が経ち、膣壁が薄くなった状態が 「萎縮性膣炎」 です。膣壁は女性ホルモンや男性ホルモン (女性でも男性ホルモンが分泌されています) により、閉経後十数年たっても、若いころの3分の2の厚さが保たれていますが、それも時間とともに徐々に薄くなり、膣のヒダが少なくなり、弾力がなくなっていくのです。

※ 老人性膣炎と萎縮性膣炎を併せてどちらかの名称で呼んでいる病院も多いです。

個人差がありますが、次のような症状が現れます。
・膣壁の充血
・膣壁からの出血
・黄色や赤色で膿っぽいおりもの
・疼痛 (とうつう) ← 医療用語で痛みのことをいいます。
・灼熱 (しゃくねつ)感 ← 熱を帯びている感じ。
・乾燥感
・掻痒 (そうよう) 感 ← かゆみ
・性交痛や性交時出血
・排尿痛

閉経後の女性の多くは、老人性膣炎 (嫌な名前です) の状態にありますが、 「症状があっても気にならない人」 も多く、すべてが婦人科での治療を必要とするわけではありません。
強い痛みや痒み、出血がある場合には、婦人科や産婦人科を受診してください。視診が中心なので、在宅診療でも診てもらえます。女性ホルモンの投与で、比較的短期間で症状が改善します。
軽度の症状であれば、膣洗浄して、悪玉菌を洗い流すことで症状が改善します。1日2回使用して、症状が改善しない場合には、何日も続けて使用せず、婦人科への受診をお勧めします。

寝たきりの女性の場合、
・陰部を清潔に保たない
・陰部洗浄の際に、便が膣へ入ってしまう
ことにより膣炎を起こしていることがあります。そんなときには、まず膣洗浄をして、膣と陰部を清潔に保つようにしましょう。

厚生労働省認可の膣洗浄器「ペンギンAg」 は安心・安全・簡単に使えます。

増田